キッコーマン株式会社のコーポレートブランドサイト「おいしい記憶」が、2024年12月27日に全面リニューアルされた。このリニューアルを手がけたのは、東京都武蔵野市に拠点を置くデザイン会社、株式会社クラウドボックスだ。同社は、サイトのデザインとクリエイティブディレクションを担当し、ユーザーの心に響く新たな「おいしい記憶」の世界を創り上げた。

リニューアルされたサイトは、キッコーマンが2008年から積み重ねてきた豊富なコンテンツを、より多くの人々に楽しんでもらえるよう再構築されている。クラウドボックスの代表取締役であり、クリエイティブディレクターの徳永健氏は、「おいしい記憶」を「小さなしあわせの宝石」と表現し、サイトを訪れる人々の心に深く共感を呼び起こすプラットフォームを目指したという。

注目すべきは、クラウドボックスが提案した「共感の螺旋」というコンセプトだ。これは、サイトを訪れた人々が様々な「おいしい記憶」に触れることで共感し、その想いがシェアされ、さらに新たな訪問者を呼び込むという循環を生み出す仕組みだ。この考え方は、同社が手がけた『吉祥寺かるた』で2021年にグッドデザイン賞を受賞した際の「コミュニティづくりの取り組み」にも通じるものがある。

新しい「おいしい記憶」サイトは、幅広い年齢層や国籍の人々の記憶を集めたコンテンツが魅力だ。フォトコンテストやエッセー・作文コンテストの応募作品、ドキュメンタリー番組のアーカイブ、著名人のエッセー、キッコーマンの歴代グラフィック広告など、多彩なコンテンツが用意されている。

デザイン面では、従来の温かみのあるテイストを継承しつつ、よりシンプルで直感的に操作できるユーザーインターフェースを実現。エモーショナルなキャッチコピーも随所に散りばめられ、訪れる人の心を掴む工夫が施されている。

徳永氏は「このウェブサイトをきっかけに、皆さんの胸の中にある『おいしい記憶』と響き合う時間がひとつでも多く生まれてくれたら幸せです」とコメントしている。キッコーマンの「おいしい記憶」サイトは、単なる企業サイトを超えて、人々の心に寄り添い、新たな価値を生み出すプラットフォームとして進化を遂げたと言えるだろう。

食を通じた思い出や感動を共有する場として、このサイトがどのように成長していくのか、今後の展開が楽しみだ。「おいしい記憶」サイトは、https://www.kikkoman.com/jp/memory/ にてアクセス可能。食にまつわる素敵な思い出との出会いを求めて、一度訪れてみてはいかがだろうか。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000086666.html