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劇団ひとりが紡ぐ浅草の魂!『浅草ルンタッタ』文庫化で現代浅草文学に新風

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報道発表
プレスリリースより

人気タレントの劇団ひとりが手掛けた小説『浅草ルンタッタ』が、2023年1月9日に幻冬舎文庫から発売された。2022年8月に単行本として世に出たこの作品は、大正時代の浅草を舞台に、「浅草オペラ」に魅了される少女と、彼女を取り巻く大人たちの半生を描いた感動作だ。

本作は、Netflix映画『浅草キッド』の公開後、劇団ひとりが発表した第一作として注目を集めた。浅草オペラ研究者の小針侑起氏は、解説で劇団ひとりを「現代浅草文化の功労者」と評し、かつて存在した「浅草文学」の系譜に連なる作家として高く評価している。

劇団ひとり自身も、浅草への深い愛着を語る。「初めはビートたけしさんの影響だったが、今では大正時代の浅草にまで興味を持つようになった」と述べ、資料を通じて当時の雰囲気を想像し、作品に反映させたという。

物語は、浅草の置屋「燕屋」を舞台に展開する。捨て子として拾われた主人公お雪が、遊女の千代に育てられ、浅草オペラに夢中になっていく様子が描かれる。しかし、幸せな日々は突如として崩れ去り、激しい運命の渦に巻き込まれていく。

本作は、劇団ひとりの小説家としての成長を感じさせる一冊だ。デビュー作『陰日向に咲く』、2作目『青天の霹靂』から更なる飛躍を遂げ、より洗練された筆致で読者を魅了する。大正時代の浅草の匂いや音、人間臭さを丁寧に描き出し、読者を時代の空気感に引き込む。

『浅草ルンタッタ』は、単に歴史小説としてだけでなく、現代に生きる我々にも通じる人間ドラマとして読むことができる。人間の心が剥き出しになる時代を舞台に、涙なしには読めない感動的な物語が紡がれている。

浅草という街の魅力、そこに生きる人々の喜びや悲しみ、そして時代を超えて響く人間の真実。劇団ひとりが丹精込めて描いた『浅草ルンタッタ』は、現代の読者に新たな「浅草文学」の魅力を伝える一冊となるだろう。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000968.000007254.html