隈研吾の「コツゴツ」哲学が姫路に集結!建築の聖地で開催される注目の展覧会
姫路市立美術館で、世界的建築家・隈研吾の哲学と作品を紹介する展覧会「隈研吾の『コツゴツ』哲学」が開催中だ。2024年12月7日から2025年2月2日まで行われるこの展覧会は、隈研吾が「建築の聖地」と呼ぶ姫路の魅力を再発見する機会となりそうだ。
隈研吾は姫路の三大建築美である姫路城、書寫山圓教寺、姫路市立美術館をそれぞれ「ツンツン」「パラパラ」「コツコツ」というオノマトペで表現。この展覧会では、そこから発展させた「コツゴツ」という造語を通じて、隈の最新の境地が展示される。
展示の目玉は、隈がリノベーションを手がけたパリの旧髙田賢三邸を再現した新作模型だ。姫路出身の世界的ファッションデザイナー髙田賢三の遺愛品や作品と組み合わせたインスタレーションは、両者の響き合うデザイン哲学を体感できる貴重な機会となるだろう。
また、書寫山圓教寺で進行中の「はづき茶屋プロジェクト」の模型も初公開される。隈が敬愛する建築家・武田五一の設計した摩尼殿に対面して建つ休憩所で、歴史と現代が交差する興味深い作品となっている。
さらに、マッチの軸木と和紙を用いた「マッチ・パビリオン・プロジェクト」も注目だ。小さな素材の集合が生み出す新しい建築の質感は、隈の革新性を象徴している。
隈研吾は「姫路のコツコツとした手法こそ、これからの時代に最も必要とされる考え方」と語る。地道さと自由、国際性と野性の結合を体現するこの展覧会は、建築ファンはもちろん、サステナブルな未来を考える全ての人々にとって刺激的な内容となりそうだ。
関連イベントとして、隈研吾本人による講演会も予定されている。姫路の歴史的建築と現代建築の融合を体感できるこの機会を、ぜひ見逃さないでほしい。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000220.000073910.html