ラグジュアリーブランドグループLVMHのメティエ ダールが、日本で初めて「アーティスト・イン・レジデンス」プログラムを実施することが発表された。選出されたのは、わずか27歳にして注目を集める新進気鋭のアーティスト、米澤柊氏だ。

このプログラムは、1月13日から6ヶ月間にわたり、岡山県のデニム生地マニュファクチャーであるクロキ株式会社を拠点に行われる。クロキは創業75周年を迎える老舗企業で、2023年4月にLVMH メティエ ダールと日本初のパートナーシップを締結している。

米澤氏は、クロキの世界的に評価の高い技術を活用しながら、デニム生産における新たなクラフツマンシップの領域を探求する。この取り組みは、日本の伝統技術と現代アートの融合という、まさに画期的な試みとなるだろう。

LVMH メティエ ダールにとって、日本での「アーティスト・イン・レジデンス」実施は初めての試みだ。これは、日本の豊かな芸術文化と卓越したクラフトマンシップへの敬意を表すとともに、日本の重要性をさらに深めるものとなる。

米澤氏は、デジタルと物理的な現実の交差点を探求する作品で知られるアーティスト兼アニメーターだ。彼の作品は、アニメキャラクターの幽霊のような存在感や、デジタル領域における生と死、存在の循環性といったテーマを扱っている。

今回のレジデンスプログラムでは、クロキの独自の風合いと卓越した品質を誇るデニムを用いて、米澤氏がどのような革新的な作品を生み出すのか、大きな期待が寄せられている。完成した作品は2025年中に発表される予定だ。

この取り組みは、LVMHグループが新進アーティストの育成と伝統工芸への革新的なアプローチを継続的に支援する姿勢を象徴するものだ。同時に、日本のアートシーンの活気に満ちた進化を世界に示す絶好の機会となるだろう。

ラグジュアリーとアート、そして日本の伝統技術が融合する、この画期的なプロジェクトの行方に、世界中のファッション業界とアート界が注目している。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000014.000076467.html