草月流100周年へ向けて!前代未聞の職員・社員によるいけばな展が開催
いけばな界に新たな風を吹き込む、前代未聞のイベントが開催される。草月流が2027年の創流100周年に向けたキックオフイベントとして、「草月職員・社員による、いけばな展」を2025年2月27日から28日にかけて開催する。この展示会は、通常は裏方として働く約60名の職員・社員が、自らの手でいけばなを披露するという画期的な試みだ。
草月流家元の勅使河原茜氏は、このイベントについて「草月流本部が一丸となり100周年を盛り上げる機運を作りたい」と語る。普段は教室運営やイベント企画、会員サポートなどに従事するスタッフたちが、今回は自らの感性を花に託す。家元自身も草月グループの代表として出品するという。
注目すべきは、出品者の多様性だ。アトリエ制作部や花プロジェクト部といったいけばなに直接携わる部署はもちろん、総務課や経理課など、普段は花と縁遠い部署のスタッフも参加する。20代から60代まで幅広い年齢層が、月1回のレッスンで磨いた技を披露する。
会場となるのは、草月プラザ内の石庭「天国」。この空間は、国際的アーティストのイサム・ノグチによってデザインされた約540平米の斬新な石庭で、草月のいけばな展の舞台として長年親しまれてきた。
草月流は1927年の創流以来、「型」にとらわれない自由な表現を追求してきた。今回のイベントも、その精神を体現するものといえるだろう。伝統を重んじつつ、常に新しい挑戦を続ける草月流の姿勢が、ここにも表れている。
入場は無料で、東京以外にも関西の拠点である草月WESTや福井の草月陶房でも同時開催される。いけばな愛好家はもちろん、現代アートに興味がある人にとっても、見逃せないイベントとなりそうだ。
草月流100周年に向けた新たな一歩。この「草月職員・社員による、いけばな展」が、日本の伝統文化であるいけばなの未来にどのような影響を与えるのか、注目が集まっている。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000025.000005651.html