23歳の新星が芥川賞受賞!鈴木結生『ゲーテはすべてを言った』
第172回芥川賞に輝いたのは、わずか23歳の新鋭作家、鈴木結生(すずき・ゆうい)さんだ。受賞作『ゲーテはすべてを言った』は、読書界に新風を巻き起こしている。
鈴木さんは2001年生まれの福岡県在住。デビュー作「人にはどれほどの本がいるか」で第10回林芙美子文学賞佳作を受賞し、文壇デビューを果たしたばかりだ。そのデビュー後わずか1作目で芥川賞を受賞するという快挙を成し遂げた。
受賞作『ゲーテはすべてを言った』は、高名なゲーテ学者・博把統一(ひろばとういち)を主人公に据えた学術冒険譚だ。ある日、統一は家族とのディナー中に、彼の知らないゲーテの名言と遭遇する。その言葉の出典を求めて膨大な原典を読み漁り、長年の研究生活の記憶を辿る旅が始まる。
本作は、単なる学術探求にとどまらず、創作の本質に迫る深遠な問いを投げかける。読者を思いがけない明るみへと導く展開は、若き才能ならではの斬新さが光る。
選考会当日の2025年1月15日に発売される予定の単行本は、192ページ、定価1760円(税込)で、Amazon.co.jpなどのオンライン書店でも購入可能だ。
文学界の新星として注目を集める鈴木結生さん。その才能がこれからどのように開花していくのか、読書ファンの期待は高まるばかりだ。若き才能の躍進が、日本文学の新たな地平を切り開くことを予感させる受賞となった。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002089.000004702.html