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救急現場が変わる!東京消防庁が日本初の生成AI搭載救急医療システムを実証へ

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報道発表
プレスリリースより

東京都の救急出動件数が急増する中、東京消防庁とTXP Medicalが画期的な取り組みを開始した。両者は「東京消防庁 INNOVATION PROJECT」の一環として、救急活動における情報管理の効率化を目指す協定を締結。この実証検証では、日本初となる生成AI技術を活用した救急医療情報システム「NSER mobile」の導入が予定されている。

新システムの最大の特徴は、救急隊員の音声入力を生成AIが解析し、自動的に構造化された救急活動記録を作成する点だ。これにより、救急隊員は両手がふさがった状況でも効率的に情報を入力でき、医療機関との迅速な情報共有が可能となる。さらに、TXP Medical独自の救急医療専用辞書により、専門的な医療用語にも高い精度で対応。誤入力を最小限に抑える工夫がなされている。

実証検証は2024年11月から2025年4月にかけて行われ、初期段階ではシナリオに基づくデモンストレーションを実施。その後、実際の救急搬送現場での運用が予定されている。期待される効果として、搬送先病院決定までの時間短縮、救急隊と病院間の通話時間削減、搬送の適正化、救急隊員の書類作成業務負担軽減などが挙げられている。

この革新的なシステムの導入により、救急医療の「見える化」が進み、搬送業務や情報共有の大幅な改善が見込まれる。さらに、収集されたデータを活用することで、エビデンスに基づく政策立案(EBPM)の促進も期待できる。東京消防庁のこの取り組みは、増加する救急需要に対応し、より効率的で質の高い救急医療サービスの提供を目指す重要な一歩となりそうだ。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000110.000031630.html