2025年本屋大賞のノミネート作品が発表され、講談社から刊行された3作品が初めてノミネートされた。阿部暁子『カフネ』、金子玲介『死んだ山田と教室』、野﨑まど『小説』の3作品が選出され、いずれも著者にとって本屋大賞ノミネートは初めての快挙となる。

阿部暁子の『カフネ』は、弟を亡くした主人公と弟の元恋人が、食を通じて心を通わせていく物語だ。「一緒に生きよう。あなたがいると、きっとおいしい。」というキャッチコピーが印象的で、読者の心に寄り添う作品として注目を集めている。

金子玲介の『死んだ山田と教室』は、夏休み明けに亡くなった人気者の山田が、教室のスピーカーに憑依するという斬新な設定の青春小説だ。辻村深月や金原ひとみといった著名作家からも絶賛されており、生と死の境界線を揺さぶる傑作として評価が高い。

野﨑まどの『小説』は、小説への愛に満ちた物語だ。主人公の内海集司が5歳で『走れメロス』に出会って以来、小説に人生をささげていく様子が描かれる。「物語に救われ、読書に呪われた」というキャッチコピーが物語の本質を表現しており、小説を愛するすべての人に届けたい一冊となっている。

これら3作品は、いずれも小説の魅力を存分に引き出し、読者を物語の世界へと誘う力を持っている。本屋大賞の結果発表は4月9日を予定しており、全国の書店員による2次投票で決定される。小説ファンにとっては、今から目が離せない作品群となりそうだ。

本屋大賞ノミネート作品は、書店やオンラインショップで購入可能。この機会に、新たな文学の才能に触れてみてはいかがだろうか。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000006944.000001719.html