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衝撃の語り手!朝井リョウ『生殖記』が本屋大賞ノミネート、10万部突破の話題作

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報道発表
プレスリリースより

人気作家・朝井リョウの最新長篇小説『生殖記』が、2025年本屋大賞にノミネートされた。3年半ぶりの新作となる本書は、発売前から大きな注目を集めていたが、昨年10月の刊行以降、その評判は爆発的に広がっている。

SNS上では「語り手の正体が衝撃的!」「何も知らない状態で読めてよかった」といった感想が次々と寄せられ、各書店の売上ランキングを席巻。増刷を重ね、早くも10万部を突破する大ヒットとなっている。

『生殖記』の特徴は、そのミステリアスな設定にある。あらすじやジャンルを非公表にしているにもかかわらず、異例の反響を呼んでいるのだ。NHK「おはよう日本」でも取り上げられ、さらに紀伊國屋書店スタッフが選ぶ「キノベス!2025」では堂々の第1位に輝いた。

本作の舞台は、ある家電メーカーの総務部。主人公の尚成が同僚と新宿の量販店を訪れるところから物語は始まる。しかし、その目的は単なる買い物ではない。「寿命を効率よく消費するため」という意外な理由が明かされる。そして、「ヒトのオス個体に宿る◯◯目線」という、これまで誰も読んだことがないような斬新な視点で物語が展開していく。

カバーデザインにもこだわりが見られ、タイトル部分にはホログラム箔が使用されている。光の加減で表情が変わる特別仕様となっており、内容の神秘性を視覚的にも表現している。

作家の金原ひとみは「恐ろしいほどの呪いと解放を得る読書体験」と評し、綿矢りさは「必要とされるだけ幸せだよ…この言葉に接するたびに感じていた違和感の正体を、『生殖記』が暴いてくれた」とコメントしている。哲学者の國分功一郎は「ギョッとする設定で展開される、エンサイクロペディア的な〈暇と退屈の文学〉」と称賛を寄せている。

朝井リョウは1989年岐阜県生まれの小説家。デビュー作『桐島、部活やめるってよ』で注目を集め、『何者』で直木賞を受賞。その後も『正欲』で柴田錬三郎賞を受賞するなど、着実にキャリアを重ねてきた。

『生殖記』は、現代社会や人間の本質に鋭く切り込む朝井リョウの新境地を示す作品となっている。本屋大賞ノミネートを機に、さらなる読者層の拡大が期待される。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000003040.000013640.html