「盛り遺影」で人生最高の一枚を!高齢者向け新感覚フォトイベントが話題


名古屋の老舗葬儀社が、高齢者向けの新しい写真撮影イベントを企画し、注目を集めている。株式会社西田葬儀社が2025年2月17日に開催する「盛り遺影撮影会」は、遺影写真に対する従来の概念を覆す画期的な試みだ。
このイベントでは、参加者が自身のお気に入りの服装で登場し、プロのメイクアップとカメラマンによる撮影を受けることができる。撮影場所となるのは、結婚式場のような美しい雰囲気の「桜山斎場エニシア」。ここで、人生の集大成ともいえる最高の一枚を残すチャンスが提供される。
「盛り遺影」という名称からも分かるように、このイベントは若者文化の「写真を盛る」という概念を高齢者向けに応用したもの。単に見た目を若々しく仕上げるだけでなく、年を重ねたからこそ生まれる魅力を引き出すことに重点を置いている。
撮影を担当するのは、創業91年の歴史を持つ「モナミ写真館」の三代目・兵藤ゆきえ氏。その豊富な経験と技術が、参加者一人ひとりの個性を最大限に引き出すことだろう。
このイベントが生まれた背景には、遺影写真の現状がある。多くの場合、故人の最新の写真がなく、数十年前の写真や運転免許証の写真が使用されることも少なくない。しかし、遺影写真は故人の人生を象徴する大切な一枚。本来なら「自分らしく、最高の瞬間」が残されるべきだという考えから、この企画が誕生した。
「若い頃より今の自分が一番好き」「孫や家族に、自分の最高の一枚を見せたい」。そんな参加者の想いに応える、新しい遺影撮影のスタイルが、ここに誕生したのである。
「盛り遺影撮影会」は、高齢者の方々に自信と喜びをもたらすだけでなく、家族や親族にとっても大切な思い出となるはずだ。この革新的な取り組みが、遺影写真に対する社会の認識を変え、より前向きで自己表現的なものへと進化させていくかもしれない。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000149658.html