宇宙SF界に新星誕生!宮西建礼『銀河風帆走』が日本SF大賞特別賞を受賞


SF界に新たな才能が登場し、注目を集めている。宮西建礼氏の『銀河風帆走』が、第45回日本SF大賞の特別賞を受賞したのだ。この快挙は、SF文学界に新たな風を吹き込むものとして、多くのファンや関係者から熱い視線を浴びている。
日本SF大賞は、1980年に日本SF作家クラブによって創設された権威ある賞だ。毎年、その年に発表されたSF作品の中から最も優れた業績に贈られる。今回の選考会は2月15日に行われ、正賞は市川春子氏の『宝石の国』に決定。そして特別賞に輝いたのが、宮西氏の『銀河風帆走』だった。
『銀河風帆走』は、宮西氏のデビュー作であり、その才能の片鱗を存分に見せつけた作品だ。宇宙を舞台にした「銀河風帆走」「星海に没す」、そして高校生を主人公にした三編「もしもぼくらが生まれていたら」「されど星は流れる」「冬にあらがう」の全五編が収録されている。特筆すべきは、「銀河風帆走」が2014年に第45回星雲賞日本短編部門の参考候補作に選ばれたことだ。
宮西氏は1989年大阪府豊中市生まれ。京都大学農学部資源生物科学科を卒業後、2013年に大学在学中に「銀河風帆走」で第4回創元SF短編賞を受賞。これは創元SF短編賞の歴代最年少受賞記録だ。現代ハードSFの新たな旗手として、その活躍が期待されている。
SF界にとって、新たな才能の発掘は常に重要な課題だ。宮西氏の受賞は、創元SF短編賞出身の著者がデビュー作で日本SF大賞を受賞する三人目の快挙となった。これは、日本のSF界に新たな血が注ぎ込まれたことを意味し、今後のさらなる発展が期待される。
『銀河風帆走』は、人類の存続を賭けて別の銀河を目指す宇宙船の物語や、地球に衝突するコースをとった小惑星の軌道をそらす計画に挑む高校生たちの奮闘など、瑞々しい感性に満ちた短編集となっている。ハードSFファンはもちろん、SF初心者にもおすすめの一冊だ。
4月26日には代官山蔦屋書店で開催される「SFカーニバル」内で贈賞式が行われる予定だ。SF界の新星、宮西建礼氏の今後の活躍に、大いに注目が集まっている。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000174.000009527.html