和歌山発!米ぬかの可能性を広げる築野グループ、県発明考案表彰で快挙


和歌山県の築野グループが、令和6年度和歌山県発明考案表彰において栄誉ある賞を受賞した。グループ企業の築野オレオケミカルズ株式会社が発明賞を、築野ライスファインケミカルズ株式会社が創意工夫功労賞を獲得。2月18日に和歌山県庁で行われた授賞式では、岸田周平知事から直接賞状が授与された。
築野オレオケミカルズ株式会社の受賞は「低粘度、高引火点の金属加工用基油の開発」に対するもので、特許6682032号を取得している。一方、築野ライスファインケミカルズ株式会社は「米ぬか由来鉱物(マグネシウム)の抽出法の確立とその用途開発」で評価を得た。これらの成果は、日本の産業技術の発展に大きく寄与するものと期待されている。
和歌山県発明考案表彰は、科学技術の改善向上に貢献した優れた発明や考案を表彰することで、県内産業の振興と県民生活の向上を目指す取り組みだ。築野グループの受賞は、同社の技術力と創造性が高く評価されたことを示している。
築野グループ株式会社は、米ぬかの高度利用を追求し、こめ油事業、ファインケミカル事業、オレオケミカル事業を展開している。同社の特徴は、食用油の製造だけでなく、非可食部や副産物も100%活用し、食品、化学、医療、化粧品など幅広い分野に展開していることだ。さらに、廃食用油のリサイクルにも取り組んでおり、環境に配慮した事業展開を行っている。
同社の取り組みは、SDGsの推進にも貢献している。国内資源の有効活用を通じて、地球環境、生産者、消費者の良好な循環の実現を目指す姿勢は、今後の持続可能な社会づくりにおいて重要な役割を果たすだろう。
築野グループの今回の受賞は、日本の食品産業における技術革新の一例として注目に値する。米ぬかという身近な資源から、高付加価値製品を生み出す同社の取り組みは、今後の日本の産業発展のモデルケースとなる可能性を秘めている。和歌山から始まったこの革新的な取り組みが、今後どのように全国に波及していくのか、その展開が楽しみだ。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000161.000027263.html