電子書籍業界に新たな風を巻き起こしている「成瀬あかりシリーズ」が、ソニー・ミュージックエンタテインメント運営の「Reader Store」小説ベストセラーランキングで堂々の1位を獲得した。著者の宮島未奈氏による本シリーズは、デビュー作『成瀬は天下を取りにいく』から続編『成瀬は信じた道をいく』まで、驚異的な人気を博している。

『成瀬は天下を取りにいく』は、本屋大賞をはじめとする18もの文学賞を総なめにし、文学界に新風を巻き起こした。続編も負けじと「ダ・ヴィンチ BOOK OF THE YEAR 2024」など、読書好きが注目する三大ブックアワードを完全制覇。今年1月には累計100万部を突破し、紙の書籍でも電子書籍でも常に上位にランクインする国民的人気シリーズとなっている。

本シリーズの主人公・成瀬あかりは、中学2年生の夏休みに閉店を控える西武大津店に毎日通うという奇抜な行動から物語が始まる。M-1に挑戦したり、自身の髪で長期実験を行ったりと、常識にとらわれない行動力で読者を魅了する。宮島氏の描く青春小説は、まさに「目が離せない」展開の連続だ。

1983年静岡県富士市生まれの宮島未奈氏は、京都大学文学部を卒業後、2021年に「女による女のためのR-18文学賞」で3冠を達成。その後、デビュー作で18もの賞を受賞するという快挙を成し遂げた。現在は滋賀県大津市在住で、地方都市を舞台にしたリアルな描写も本作の魅力の一つとなっている。

電子書籍市場が拡大を続ける中、「成瀬あかりシリーズ」の快進撃は、現代の読者ニーズを的確に捉えた作品であることを示している。従来の文学の枠にとらわれない新しい物語の魅力が、幅広い年齢層の読者を惹きつけているのだろう。今後も宮島未奈氏の作品から目が離せない。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001937.000047877.html