メタバースで学ぶサイバーセキュリティ!警視庁とDNPの革新的な取り組みが優秀賞を受賞


サイバーセキュリティの重要性が増す中、警視庁とDNP(大日本印刷株式会社)が手を組んだ革新的な取り組みが注目を集めている。メタバース空間「バーチャル秋葉原」内に設置された「警視庁サイバーセキュリティセンター(CSC)」が、「サイバーセキュリティアワード2025」のWeb・コンテンツ部門で優秀賞を受賞したのだ。
このCSCは、警視庁サイバーセキュリティ対策本部の委託を受けてDNPが開発したもので、2023年9月にオープンした。最大の特徴は、誰でもいつでもどこからでも、スマートフォンやパソコンのブラウザーを通じてアクセスできる点だ。利用者はアバターを操作しながら、サイバーセキュリティに関する様々な学習コンテンツを視聴できる。
さらに注目すべきは、警視庁職員向けの「サイバーセキュリティ訓練」プログラムだ。この仮想空間では、複数人が各役割に分かれて共同でインシデント対応を学ぶことができる。まさに、最先端のテクノロジーを活用した実践的な学習環境と言えるだろう。
受賞の評価ポイントとして、警視庁が提供する多様なサイバーセキュリティコンテンツを一覧化し、仮想空間で学べる点が挙げられている。この取り組みにより、一般の人々もサイバーセキュリティに興味を持ち、楽しみながら学ぶことができるようになった。
DNPは、この成功を足がかりに、メタバース空間を活用したラーニングシステムの技術をさらに発展させる意向だ。地域格差や学びの格差といった社会課題の解決に向け、多様なパートナーとの共創を通じて新たなサービス開発を進めていく。
サイバー攻撃の脅威が日々増大する現代社会において、このような革新的な学習プラットフォームの登場は、セキュリティ教育の新たな可能性を示すものだ。今後、メタバースを活用した教育支援や行政サービスのデジタルトランスフォーメーションがさらに加速することが期待される。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000777.000069194.html