村上春樹ファン必見!『街とその不確かな壁』が待望の文庫化、4月23日発売へ


村上春樹の最新長編『街とその不確かな壁』が、ついに文庫化される。新潮文庫から2025年4月23日に上下巻同時発売されることが発表された。この作品は、村上文学の原点とも言える「街」をテーマに、40年の時を経て新たに紡がれた渾身の物語だ。
上巻では、17歳と16歳の夏の夕暮れ、川辺で語られる謎めいた街の物語が展開する。高い壁と望楼に囲まれた遠い街、影を持たない人々、そして「本当のきみ」の存在。読者は村上ワールドの深淵へと誘われる。
下巻では、図書館を舞台に物語が進行。不思議な少年の登場や、二つの世界を行き来する展開に、読者の想像力は掻き立てられるだろう。村上春樹が長年封印してきた「物語」の扉が、今まさに開かれようとしている。
村上春樹といえば、1980年代に発表した『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』で、すでに「謎めいた街」のモチーフを描いている。今回の作品は、その文学的原点に立ち返りつつ、新たな物語として構築された意欲作だ。
村上春樹は、国内外で数々の文学賞を受賞し、世界的な評価を得ている作家だ。2023年にはスペインのアストゥリアス王女賞文学部門を受賞、2024年には早稲田大学から名誉博士号を授与される予定であるなど、その功績は留まるところを知らない。
文庫版の価格は、上巻が990円、下巻が935円(いずれも税込)。ISBN番号は上巻が978-4-10-100178-4、下巻が978-4-10-100179-1となっている。村上春樹ファンはもちろん、現代文学に興味のある読者にとって、見逃せない一冊となりそうだ。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001961.000047877.html