衝撃のデビューから23年、羽田圭介が放つ初の短編集『バックミラー』が遂に登場!


高校生で文藝賞を受賞し、文壇に衝撃を与えた羽田圭介。そのデビューから23年、待望の初短編集『バックミラー』が2025年3月25日に河出書房新社から発売される。本作には、羽田圭介の軌跡を凝縮した全12作品が収録されており、都会に生きる人々の「ままならぬ人生」を鮮やかに描き出している。
『バックミラー』には、元ストーカーと暮らす落ち目のミュージシャンや、極度の無駄嫌いなM&A会社社長、突然の樹木伐採に困惑する女性など、様々な人物が登場する。シニカルな笑いと冷徹な観察力で描かれた彼らの姿は、まさに令和の《没落小説》と呼ぶにふさわしい。
著者の羽田圭介は本作について「厳選した12作の中には、名刺がわりにしたい作品が幾つもある一方、『これは見られたくない』という、作家や人間の恥部そのものを表出させつつ、思わぬ角度から光を当ててくる作品もあり――。結果的に、代表作と思える一冊になりました」とコメントしている。
本作には、作家の麻布競馬場氏と燃え殻氏からの推薦文も寄せられている。麻布競馬場氏は「日常版『滅びの美学』――極限まで乾燥したユーモアが、人生の空虚を容赦なく照らし出す」と評し、燃え殻氏は「『バックミラー』に登場する、可笑しくて哀しい人物たち。それぞれがそれぞれ、ここではないどこか、だれか、に想いを馳せながら生きている」と本作の魅力を語っている。
『バックミラー』は四六判・並製・304ページで、税込価格2,200円。装丁は鈴木成一デザイン室、装画は後智仁が手掛けている。電子書籍版も同日発売予定だ。羽田圭介ファンはもちろん、現代文学に興味がある読者にとって、見逃せない一冊となりそうだ。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000908.000012754.html