弘前市が仕掛ける「まちなかピクニック」で街を遊び場に!官民一体で挑む新しい街づくりの形


青森県弘前市で、街を自由に楽しむ新しい取り組み「ひろさきまちなかピクニック」が注目を集めている。2023年9月に開催された3回目のイベントでは、2日間で約1万人が来場。公園や駅前、飲み屋街など街のあちこちが人々の憩いの場となり、にぎわいを見せた。
この取り組みを主導するのは「ひろさきウォーカブル推進会議」。2019年から活動を開始し、「まちを、ウォーカブルに。好奇心と、まちへ出よう。」をキャッチコピーに掲げている。官民が一体となって「プレイスメイキング」、つまり居心地の良い空間づくりを目指す実験的プロジェクトだ。
まちなかピクニックの特徴は、単なるイベント開催にとどまらない点にある。街の空間や建物のポテンシャルを引き出し、市民の「やりたいこと」を実現する場を提供。低リスク・低コストでのテストマーケティングの機会も設けている。これにより、弘前に暮らす人はもちろん、観光客にとっても魅力的な街づくりを目指している。
背景には、人口減少や空き家の増加、商店街のシャッター街化など、弘前市が直面する課題がある。特に地価の維持は都市経営において重要な要素だ。そこで、オープンスペースの活用や不動産ストックの活用を通じて、エリアの価値向上を図っている。
2023年のイベントでは、愛犬と遊べる芝生広場や、ハンモックを備えたくつろぎエリアなど、街を楽しむ新しい形が提案された。参加者からは「弘前をもっと身近に感じられた」という声も上がっている。
2024年9月14日・15日に予定されている次回のまちなかピクニック。どんな「居心地の良さ」と「好奇心」を味わえるのか、今から期待が高まる。弘前市の挑戦は、人口減少に悩む地方都市にとって、新たな街づくりのヒントとなりそうだ。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000148893.html