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岩手出身作家が快挙!『カフネ』が2025年本屋大賞を受賞、その魅力に迫る

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報道発表
プレスリリースより

岩手県出身の作家、阿部暁子さんの最新作『カフネ』が、2025年本屋大賞を受賞した。初のノミネートにして初受賞という快挙を成し遂げた本作は、発売以来大きな注目を集め、わずか半年で8刷という異例の売れ行きを記録している。

『カフネ』は、死別した弟の姉と元恋人という、一回り年の離れた二人の女性が主人公の物語だ。家事代行サービスを通じて人々の心を救う過程で、互いにかけがえのない存在となっていく様子が描かれている。タイトルの「カフネ」とは、ポルトガル語で「愛しい人の髪を撫でる仕草」を意味し、言葉にならない関係性を表現している。

本作の特筆すべき点は、単なる料理小説にとどまらない、現代社会が抱える問題を鋭く描いた社会派小説としての側面だ。離婚、自殺、不妊治療、介護、貧困など、様々な問題が織り込まれており、読者に深い共感を呼んでいる。

また、コロナ禍の影響も作品に色濃く反映されている。当初は明るいロードムービー調だった構想が、パンデミックによる社会の変化を受けて大幅に修正された。その結果、より現実に即した、重みのある物語が生まれたのだ。

『カフネ』の魅力は、美味しそうな料理描写と、人々の心を温める愛情表現のバランスにある。読了後、大切な人を抱きしめたくなるような温かさに包まれる本作は、まさに「全国書店員が選んだいちばん!売りたい本」にふさわしい一冊と言えるだろう。

阿部暁子さんの『カフネ』は、現在書店で絶賛発売中。食べることは生きること。この物語を通じて、読者一人ひとりが人生の味わいを再発見できるかもしれない。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000007142.000001719.html