広島市現代美術館、2025年度の展覧会ラインナップを発表!被爆80周年記念展など注目の企画が目白押し


広島市現代美術館が2025年度の事業計画を発表した。被爆80周年を迎える2025年、同館は平和を希求する「ヒロシマの心」を伝える重要な役割を担う。注目の展覧会や新たな取り組みを紹介する。
夏には「被爆80周年記念 記憶と物 ―モニュメント・ミュージアム・アーカイブ―」を開催。戦争や原爆の記憶と美術表現の関係をテーマに、過去を現在との連続性で捉え、対話的に向き合う姿勢を探る。
秋には写真家・鷹野隆大の個展「カスババ ―この日常を生きのびるために―」を開催。日常的なスナップショットや「影」をテーマにした作品を通じて、現代を生きるヒントを提示する。
2026年には、イギリスを代表する画家エイドリアン・バーグの日本初となる大規模展を予定。独自の風景画で知られるバーグの画業を振り返る貴重な機会となる。
さらに、フィンランド発祥のサウナ文化に焦点を当てた「フィンランド・スピリット サウナ展」も開催。サウナの歴史や文化、北欧デザインとの関わりを紹介する。
コレクション展では、広島市現代美術館の代表作品を紹介する「ハイライト」と、広島の歴史を探る「広島/ヒロシマ」の二部構成で展開。新たな試みとして、ゲストアーティストを迎えた「コレクション・リレーションズ」も実施する。
美術館をより身近に感じてもらうための取り組みも充実。年間パスポート「モカパス」の販売や、中学生向けの「モカパスJunior」の導入、毎月のコレクション展無料開放日「ハロー!コレクションデー」の実施など、来館者サービスの向上に努める。
2025年5月3日の開館記念日には、ワークショップやポスタープレゼントなど、特別イベントも予定。広島市現代美術館は、現代美術を通じて平和の尊さを伝え、地域に根ざした文化発信の拠点として、さらなる進化を遂げようとしている。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000113046.html