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笑顔の裏側に潜む真実!「R-18文学賞」で史上最多応募を突破した衝撃作とは

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報道発表
プレスリリースより

女性作家の登竜門として知られる「女による女のためのR-18文学賞」が、今年も新たな才能を発掘した。第24回を迎える今回は、史上最多となる1089作品の中から、斉藤時々さんの「笑顔は業務に含みません」が大賞と友近賞をダブル受賞するという快挙を成し遂げた。

本作は、下がった口角がコンプレックスで常に笑顔を心掛ける女性を主人公に据え、現代社会に潜む見えない問題に鋭くメスを入れている。窪美澄、東村アキコ、柚木麻子という錚々たる選考委員陣も、その斬新な視点と巧みな人物描写に高い評価を与えた。

窪美澄さんは「この世の中から見えなくなってしまっている人を可視化する、という小説が持つ意味を再確認させてもらった」と絶賛。東村アキコさんも「主人公が本当にいい。全員のキャラクターが浮かぶ」と、その描写力を高く評価している。

さらに、柚木麻子さんは「完全なハッピーエンドでないことで、逆説的に主人公が解放されるところも新鮮だし、今、多くの読者に必要な物語である」と、現代社会への鋭い洞察を指摘。友近さんも「読んでいてすぐに『これはハマるかも!!』と、ピンときた作品」と、その魅力に惹きつけられたようだ。

「笑顔は業務に含みません」のあらすじは、主人公の女性が憧れの男性社員・岩橋さんとの関わりを通じて、職場のパワハラ問題に直面していく様子を描いている。表面的な「笑顔」の裏に潜む現代社会の闇を鮮やかに描き出し、読者の心に深く刻まれる作品となっている。

受賞作の全文と選評は、4月22日発売の「小説新潮」5月号に掲載される。また、6月2日には都内で贈呈式が行われる予定だ。今回の受賞を機に、斉藤時々さんの今後の活躍にも注目が集まりそうだ。

「女による女のためのR-18文学賞」は、窪美澄さんや町田そのこさん、宮島未奈さんなど、多くの実力派女性作家を輩出してきた。今回の受賞作もまた、日本文学界に新たな風を吹き込むことになるだろう。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002044.000047877.html