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世界が認めた日本の匠の技!家具職人・松岡茂樹が国際デザイン賞50冠達成の秘密とは

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報道発表
KOMAの代表作「cocoda chair 2020」(プレスリリースより)

東京の家具工房KOMAの代表・松岡茂樹氏が、国際デザイン賞で通算50冠を達成した。厚生労働省から「現代の名工」の称号を授与されている松岡氏は、世界8カ国で数々の賞を受賞。その集大成として、世界三大デザイン賞とされる「reddot award」「International Design Excellence Award」「iF Design Award」を制覇し、さらにパリの国際デザインアワードでグランプリを獲得するなど、世界中で高い評価を得ている。

松岡氏の家具づくりの哲学は「デザインとは、用途を叶えること」。装飾的な美しさではなく、使う人の姿勢や感覚に寄り添う機能から生まれる美しさを追求している。例えば、椅子であれば食事用か、くつろぎ用か、作業用かによって形や角度が全く異なる。そして、人の身体の曲線に自然となじむよう設計された滑らかで複雑な三次曲面は、機械では再現できない繊細な感覚が求められるため、職人の手仕事で一つひとつ丁寧に仕上げられている。

松岡氏は「普遍」も大切にしている。時代や好みが変わっても、長く使い続けたくなるような家具を目指す。これは、流行や消費に左右されない普遍的な価値を持つ家具づくりへの挑戦でもある。

KOMAは2003年に松岡氏が設立した家具工房で、「一点もの作品の美しさを満たした製品づくり」をコンセプトに、東京郊外の小さな工房で20人程度のスタッフが手仕事にこだわって家具を製作している。杉並区荻窪と港区青山の直営店で販売されるKOMAの家具は、木の優しくなめらかな触れ心地を引き出すよう、宝物のように大切にしている刃物を使って一削り一削りじっくり時間をかけて仕上げられている。

松岡氏の追求する「本物の美しさ」と、KOMAの「あなたと共に生きる家具」というコンセプトは、世界中のデザイン賞受賞という形で評価されている。日本の伝統的な職人技と現代的なデザインセンスを融合させた松岡氏の家具は、まさに日本の手仕事を世界に発信する最前線に立っているといえるだろう。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000013.000091796.html