グローバル刃物メーカーの貝印株式会社が、4年目を迎える帽子とヘッドピースのデザインコンテスト「KAI Hat & Head-piece Competition 2025」のエントリー受付を開始した。このコンテストは、貝印が40年以上にわたって培ってきた縫製ハサミの技術を活かし、ファッション業界との連携を深める取り組みの一環だ。

今回のコンテストの特徴は、フランス国家最優秀職人章の称号を持つHat & Head-piece designer日爪ノブキ氏を審査員に迎えていることだ。日爪氏は、パリコレクションで数々のグランメゾンの帽子を手掛けるなど、世界的に活躍するデザイナーとして知られている。

応募者には、テーマ「越境」に沿ったデザインの提出が求められる。1次審査を通過した応募者には実制作の機会が与えられ、制作支援金として2万円が支給される。最終審査で最優秀賞に選ばれた受賞者には、総額150万円相当の副賞が贈呈される。副賞には、パリまたは日本でのファッション研修、貝印の最新縫製ハサミ「O（オー）」、ファッションメディアでのインタビュー掲載などが含まれている。

このコンテストは、貝印の縫製ハサミの歴史と技術力を背景に開催されている。貝印は1979年から縫製ハサミの製造を開始し、国際的な展示会への出展や新シリーズの開発を重ねてきた。さらに、日爪氏との共同開発プロジェクトも進行中で、「歴史を書き換える縫製ハサミ」の創出を目指している。

応募期間は2025年4月23日から7月21日まで。詳細な情報や応募方法は、公式サイト（https://www.kai-group.com/kaihat/）で確認できる。ファッションデザインに興味のある方や、新しい挑戦を求めるクリエイターにとって、このコンテストは大きなチャンスとなるだろう。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000633.000025105.html