キャリアの概念が大きく変わろうとしている。株式会社ROOTS SPIRALが5月から展開する「発酵キャリア™️」が、2025年大阪・関西万博に向けたパソナグループ主催の「みんなの万博 アイデアコンテスト」で入賞し、注目を集めている。

「発酵キャリア™️」は、従来の成功至上主義的なキャリア観から脱却し、人生の揺らぎや迷いを"旨み"として捉え直す新しいアプローチだ。代表の齊藤寛子氏は5000人以上のキャリア支援経験から、短絡的な成功・失敗の定義が人々を苦しめている現状に着目。そこで、心・身体・脳・環境の4つの視点から個人のウェルビーイングを追求する手法を確立した。

この革新的な概念は、コロナ禍以降の働き方の多様化やメンタルヘルス課題の増加、人的資本経営への注目など、社会の変化に呼応している。特に、現代の職場や教育現場で求められる過度な適応や成果主義に対する、新たな解決策として期待されている。

「発酵キャリア™️」は、個人の可能性を最大限に引き出すだけでなく、組織の生産性向上にも寄与する。大企業や教育機関からの注目度も高く、日本社会全体のキャリアデザインに一石を投じる可能性を秘めている。

ROOTS SPIRAL社は5月より本格的に事業を開始し、個人向け講座の説明会も開催中だ。キャリアに悩む人々や、組織の人材育成に携わる方々にとって、「発酵キャリア™️」は新たな指針となるかもしれない。

変化の激しい現代社会において、自分らしいキャリアを醸成していく—。それは、まさに「発酵」のように、時間をかけて味わい深いものに変化していく過程なのかもしれない。「発酵キャリア™️」が提案する新しいキャリア観が、今後どのように社会に浸透していくのか、注目が集まっている。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000150768.html