楽天グループ株式会社が主催する「楽天Kobo電子書籍Award 2025」の受賞作品が発表された。今年で3回目を迎えるこのアワードは、楽天Kobo電子書籍ストアで配信されている作品を対象に、コミック部門と書籍・写真集部門で計15の大賞を選出している。

今回の目玉は、コミック部門の異世界カテゴリーで大賞を受賞した「悪役令嬢転生おじさん」（上山道郎著、少年画報社）だ。タイトルからも想像できるユニークな設定が話題を呼んでいる。また、書籍・写真集部門では、池井戸潤の「俺たちの箱根駅伝」（文藝春秋）が小説（国内編）で大賞を獲得。スポーツ小説の新たな金字塔として注目を集めている。

さらに今年は特別な賞として「初代殿堂」が設けられ、3年連続で受賞した「似鳥沙也加写真集 Semicolon」（KADOKAWA）が選出された。この快挙は、デジタル時代における写真集の可能性を示すものとして業界内外から高い評価を得ている。

授賞式にはタレントの高山一実さんがプレゼンターとして登場し、華やかな雰囲気の中、各受賞者への表彰が行われた。楽天Kobo電子書籍ストアは現在600万冊以上の電子書籍を取り扱っており、このアワードを通じて良質なコンテンツの発掘と読者への紹介を目指している。

電子書籍市場が拡大を続ける中、このアワードは出版界に新たな指標を提供するとともに、読者にとっても注目作品を知る貴重な機会となっている。楽天は今後も電子書籍コンテンツの拡充を通じて、ユーザーに快適な読書環境を提供していく方針だ。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002405.000005889.html