ミステリー界の新星誕生なるか?第71回江戸川乱歩賞、最終候補作5編が出揃う


日本のミステリー小説界で最も権威ある新人賞、第71回江戸川乱歩賞の最終候補作が決定した。日本推理作家協会が主催するこの賞は、新たな才能の発掘と傑作の誕生を目指し、昭和32年から続く伝統ある賞だ。
今年は402編もの応募があり、その中から選ばれた5作品が最終候補となった。候補作には「Vintage Drift」(ジョウシャ カズヤ)、「浚渫船は秘湯に浮かぶ」(髙久 遠)、「殺し屋の営業術」(野宮 有)、「カーマ・ポリスの執行人」(平野 尚紀)、「メアリがいた夏」(山本 エレン)が名を連ねている。
選考委員には有栖川有栖、貫井徳郎、東野圭吾、湊かなえ、横関大といった日本を代表するミステリー作家が名を連ねており、彼らの目利きによって次世代を担う新人作家が選ばれることになる。
受賞作品には江戸川乱歩像と500万円の賞金が贈られる。受賞作の発表は5月26日に行われ、日本推理作家協会の公式YouTubeチャンネルでライブ配信される予定だ。また、贈呈式は11月頃に豊島区の協力を得て実施される。
江戸川乱歩賞は、これまで仁木悦子の『猫は知っていた』や昨年度の霜月流『遊廓島心中譚』、日野瑛太郎『フェイク・マッスル』など、数々の大型新人と傑作を世に送り出してきた。今年はどのような新星が誕生するのか、ミステリーファンの期待が高まっている。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000007214.000001719.html