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フォトジャーナリスト安田菜津紀の新刊『遺骨と祈り』が語る、福島・沖縄・パレスチナの6年間の記録

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作文・エッセイ
ノンフィクション
報道発表
プレスリリースより

認定NPO法人Dialogue for People所属のフォトジャーナリスト安田菜津紀氏が、新刊『遺骨と祈り』を2025年5月22日に発売する。本書は、福島、沖縄、パレスチナを舞台に、6年間にわたる人々の姿を追った記録だ。

安田氏は、原発事故で娘を失った木村紀夫さんや、沖縄で遺骨収集を続ける具志堅隆松さんの交流を軸に、人間の尊厳を踏みにじる不条理な現実と向き合う。特に注目すべきは、具志堅さんが福島県大熊町の帰還困難区域で木村さんの娘の遺骨を発見したエピソードだ。

本書は当初、この二人の交流を中心に構成される予定だったが、パレスチナ・ガザ地区での虐殺事件を受け、より広い視点から人権侵害や民族浄化の問題に切り込む内容となった。安田氏は、これらの問題に抗う意思を込めて本書を執筆している。

『遺骨と祈り』は、プロローグから始まり、2018年のパレスチナ取材から2024年の福島取材まで、14の章で構成されている。各章では、安田氏が現地で見聞きした人々の声や、彼女自身の思考の変遷が綴られている。

安田菜津紀氏は1987年神奈川県生まれ。16歳の時にカンボジアで貧困問題を取材して以来、東南アジア、中東、アフリカ、日本国内で難民や貧困、災害の取材を続けてきた。東日本大震災以降は陸前高田市を中心に被災地の記録も行っている。

『遺骨と祈り』は、産業編集センターから税込1,760円で発売される。関連イベントも各地で開催予定だ。本書を通じて、読者は現代社会が直面する深刻な問題について、新たな視点を得ることができるだろう。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000024.000105691.html