ガザの現実を伝える「亡霊の街」フォトダイアリー:24歳の写真家が遺した衝撃の記録


国際NGOプラン・インターナショナルが、ガザで活動していた若き写真家ファティマ・ハスネさんのフォトダイアリー「亡霊の街(A city of ghosts)」日本語版を公開した。このダイアリーは、18カ月に及ぶ激しい紛争下のガザの現実を鮮烈に描き出している。
ファティマさんは24歳の若さで空爆により命を落としたが、その遺志は彼女が残した写真と言葉を通じて生き続けている。ダイアリーには、紛争によって破壊された街並み、避難民キャンプと化したスタジアム、そして戦争の中で生きる子どもたちの姿が克明に記録されている。
「私たちが愛していたすべてのものを奪われた!」というファティマさんの言葉は、ガザの人々の痛みを如実に表している。しかし同時に、彼女は「抵抗は絶えることのない、挑む価値のある取り組みである」と、レジリエンスの重要性を強調した。
このフォトダイアリーの公開は、ガザの現状を世界に伝えるだけでなく、紛争下で生きる人々の声を届ける重要な役割を果たしている。プラン・インターナショナルは、このような取り組みを通じて、子どもたちや若者たちが直面する不平等の解決に向けて活動を続けている。
また、ガザの11歳の少女エリンによる詩の動画も公開された。「わたしはすべてを奪われた子ども」という彼女の言葉は、紛争下で苦しむ子どもたちの現実を強く訴えかけている。
ファティマさんのフォトダイアリーとエリンの詩は、ガザの人々、特に子どもたちが直面している困難な状況を世界に知らしめる貴重な証言となっている。これらの声に耳を傾け、平和な未来への道筋を見出すことが、今、私たちに求められているのではないだろうか。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000259.000012939.html