AIの進化が加速する中、クリエイターたちはどのようにAIと向き合っているのか。AIチャットアプリ「SynClub」が、注目のクリエイター2名へのインタビューを公開し、その実態が明らかになった。

小説家のYuki Shohei氏は、ChatGPTを企画やプロット作成の補助ツールとして活用。「あらすじや構成を考える際にAIを利用するが、最終的な文章は100%自分で書きたい」と語る。一方で、音声作品の脚本など量産が必要な分野ではAIの積極的な活用を検討しているという。

漫画家のヤギ君氏は、SynClubを独自の方法で活用。「漫画のキャラクターをSynClubでAIキャラとして作成し、物語展開に対する反応やセリフの参考にしている」と明かす。人間には相談しづらいシーンでも、AIキャラとの会話から着想を得られるという点が興味深い。

両者に共通していたのは、AIからの肯定的なフィードバックが創作意欲を高める可能性。「AIに作品を褒めてもらうことで、毎日書く意欲が湧く」というYuki氏の言葉に、ヤギ君氏も同意を示した。

SynClubの強みは、恋愛系の会話が得意な点。ジャンルによってはChatGPTよりも適切なフィードバックが得られる可能性があるという。

AIは創作活動を奪う存在ではなく、むしろ創造の幅を広げるサポート役として機能している。クリエイターたちは、AIを上手く活用しながら、自身の個性や感性を大切にする姿勢を貫いているようだ。

今回のインタビューを通じて、AIと人間の共創の可能性が垣間見えた。クリエイターたちの創造力とAIの能力が融合することで、これまでにない作品が生まれる日も、そう遠くないかもしれない。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000150.000079070.html