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【衝撃】万博を破壊せよ!60年代を駆け抜けた前衛芸術集団の全貌が明らかに

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報道発表
本書カバー+フォト・アーカイブⅢ-20「ゼロ次元の儀式」(1971年9月9日、法政大学/東京)撮影=北出幸男、©ゼロ次元・加藤好弘アーカイブ、愛知県美術館蔵(プレスリリースより)

1960年代、日本の芸術界に衝撃を与えた前衛芸術集団〈ゼロ次元〉。その中心人物である加藤好弘の思想と活動の全貌を明らかにする『反万博の思想 加藤好弘著作集』が、2025年5月27日に河出書房新社から刊行される。

加藤好弘は1936年名古屋生まれ。多摩美術大学卒業後、〈ゼロ次元〉を結成し、独自の肉体表現で戦後日本の美術界に新風を巻き起こした。1970年の大阪万博に対しては「万博破壊」を掲げ、過激なパフォーマンスで注目を集めた。

本書は、加藤の著作や対談、貴重な写真資料を網羅した決定版。戦後美術とアングラカルチャーを横断した〈ゼロ次元〉の活動を通じて、60年代から70年代にかけての日本の文化的背景が浮き彫りになる。

森美術館館長の片岡真実氏は「60年代に近代文明から脱皮した男は、シルクロードを逆流して次の世界へ向かった」と評し、美術批評家の椹木野衣氏は「近現代文明のすべてに無化を突きつけた巨大な『0』記号」と称している。

536ページに及ぶ大著には、〈ゼロ次元〉の破壊的パフォーマンスや根本思想が詰まっている。ポップとアングラ、日本的身体を賭け金に政治と芸術を越境したアナキズムの軌跡が、いま蘇る。

2025年の大阪・関西万博を前に刊行されるこの一冊は、メガイベントの裏側で蠢く反体制の精神を想起させる。現代のアートシーンにも大きな影響を与えそうだ。

『反万博の思想 加藤好弘著作集』は、税込7,370円。日本の前衛芸術に関心のある方はもちろん、60年代のカウンターカルチャーや社会運動に興味がある人にもおすすめの一冊となりそうだ。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000958.000012754.html