27歳の新星が放つ衝撃作！『リストランテ・ヴァンピーリ』が4刷重版の快挙

2025/06/13

新潮社から3月に発売された『リストランテ・ヴァンピーリ』（二礼樹著）が、デビュー作としては驚異の4刷重版を達成した。第11回新潮ミステリー大賞受賞作である本作は、発売からわずか3カ月で異例のスピードでの連続重版となり、文壇に新たな旋風を巻き起こしている。

本作は、大戦後の架空の国を舞台に、人肉料理を提供するレストランを中心に繰り広げられる物語だ。マフィアや殺し屋、そしてヴァンパイアが跋扈する世界観は、読者を一気に引き込む魅力を持つ。選考委員を務めた著名作家たちからも絶賛の声が相次ぎ、道尾秀介氏は「賞創設以来、最高に面白かった」と評している。

著者の二礼樹氏は27歳。宮城県出身で、かつてはロックバンドのボーカリストとして活動していた経歴を持つ。「音より文字のほうが速い」という気づきから小説執筆を始めたという異色の経歴の持ち主だ。彼の文章には、ロック魂が息づいているという。

「叫びや唸り、がなるようなサウンドを言語化していった」と語る二礼氏。その独特の文体と世界観が、読者の心を掴んで離さない。SNS上でも「キャラが異様に立っている」「世界観が好みすぎて刺さりまくり」といった熱狂的な反応が相次いでいる。

本作の成功は、新人作家の登場に飢えていた出版界に新たな希望をもたらした。二礼氏は「いつか決断を下すときの手助けとなるような一冊として、読んでくださる方たちの思い出に残ることができれば嬉しい」と語っている。

『リストランテ・ヴァンピーリ』は、新しい才能の誕生を告げる作品として、今後も多くの読者を魅了し続けることだろう。文学界の新星、二礼樹氏の今後の活躍に、大きな期待が寄せられている。