衝撃の二作連続!向坂くじらの新作『踊れ、愛より痛いほうへ』が第173回芥川賞候補に


文学界に新たな風を巻き起こしている新進気鋭の作家、向坂くじら。その最新小説『踊れ、愛より痛いほうへ』が、第173回芥川龍之介賞の候補作に選出された。デビュー作『いなくなくならなくならないで』に続く、驚異の2作連続ノミネートとなる快挙だ。
1994年生まれの向坂は、詩人としても活躍し、小学生から高校生を対象とした私塾「国語教室ことぱ舎」を運営するなど、多彩な顔を持つ。その経歴が、作品に深みと独特の視点をもたらしているのかもしれない。
『踊れ、愛より痛いほうへ』は、幼少期からの心の傷を抱えた主人公アンノの物語だ。「割れる」という独特の感覚を持つアンノが、家庭を拒否し、庭にテントを建てて暮らし始める。そこから展開される物語は、従来の「家族」や「愛」の概念に一石を投じる。
文芸評論家の渡邊英理氏は、「血縁に依拠しない『家ならざる家』にこそ、愛の呪縛の彼方がほの見える」と評し、「この小説は、別の形の愛を求めるあなたへの過激な恋文だ」と称賛している。
本作は6月24日に河出書房新社から単行本として発売される。定価は税込1,870円。電子書籍版も同時リリースの予定だ。第173回芥川賞の選考会は7月16日に開催される。向坂くじらの新たな挑戦が、どのような評価を受けるのか、文学ファンの注目が集まっている。
現代社会における家族や愛の形を鋭く問いかける本作。従来の価値観に縛られない新しい文学の誕生を、ぜひ自分の目で確かめてほしい。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000964.000012754.html