父の日に贈る感動の物語!『アルプス席の母』が呼び起こした"父への想い"とは


2025年本屋大賞第2位に輝いた早見和真著『アルプス席の母』(小学館)が、父の日を前に新たな感動を呼び起こしている。累計発行部数11万部を超えるこの作品は、甲子園を目指す高校球児の母親を描いた物語だが、今回は父親にスポットを当てた特別なSNSキャンペーンが実施された。
「#アルプス席の父」と題されたこのコンテストでは、200件を超える投稿が寄せられ、父親への感謝と応援に満ちた心温まるエピソードが多数集まった。反抗期の高校生を陰ながら応援する父親、吹奏楽コンクールで緊張する娘を見守る父親、結婚を決めた娘を静かに祝福する父親など、様々な形で子どもたちを支える父親の姿が浮かび上がる。
ある投稿者は「駅員をしている父の姿がかっこよく、今でも憧れです」と語り、別の投稿者は「天国の父へ。あの日は本当にありがとう。嬉しかったよ」と亡き父への想いを綴った。これらの投稿からは、普段は言葉にできない父親への感謝の気持ちが溢れている。
『アルプス席の母』は、神奈川から大阪へ移り住み、息子の甲子園出場の夢を支える母親の物語だ。著者の早見和真は、15年前のデビュー作『ひゃくはち』で補欠球児の青春を描いたが、今作では視点を母親に移し、より深い人生の機微を描き出している。
このキャンペーンを通じて、多くの人々が自身の父親との思い出を振り返る機会を得た。それは同時に、家族の絆や支え合いの大切さを再認識させる貴重な機会となった。父の日を前に、この本が多くの人々の心に響き、家族の絆を深める一助となることだろう。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000003211.000013640.html