隅田川が芸術の舞台に!「すみゆめ2025」で北斎ゆかりの地が賑わう


墨田区を中心とする隅田川流域で、アートプロジェクト「隅田川 森羅万象 墨に夢」(通称:すみゆめ)の2025年秋の企画ラインナップが発表された。9月1日から12月21日までをメイン期間とし、北斎や隅田川をテーマに、地域資源を活用した多彩な企画が展開される。
今回で10回目を迎える「すみゆめ」では、公募による11件の企画と2件の主催企画が実施される。アーティストたちが地域をリサーチして創作し、ワークショップによる参加や、まちなかでの体験・交流ができる企画が多数用意されている。
注目の主催企画には、岸野雄一プロデュースによる「すみゆめ踊行列:SUMIBON」がある。10月25日に隅田公園そよ風ひろばで開催されるこのイベントでは、北斎の「踊行列図」をモチーフに、生演奏による盆踊りを中心としたプログラムが繰り広げられる。あがた森魚やあっこゴリラ、いとうせいこうなど、多彩なアーティストの出演が予定されている。
もう一つの主催企画「どんどこ!巨大紙相撲〜北斎すみゆめ場所」では、アーティストのKOSUGE1-16・土谷享を迎え、区内4カ所で力士制作ワークショップを実施。12月21日の本場所では、高さ180cmの巨大ダンボール力士32体による相撲大会が行われる。YouTubeライブ配信や電子応援システムも導入され、会場外からの参加も可能だ。
「すみゆめ」は、葛飾北斎が90年の生涯を過ごした墨田区で、芸術文化に限らずあらゆる表現を行う人々がつながり、地域を彩ることを目指している。メイン期間外にも、趣旨に賛同する企画を「すみゆめネットワーク企画」として広報連携するなど、年間を通じて活動を展開している。
墨田区の歴史と文化が息づく街並みを舞台に、現代アートと伝統が融合する「すみゆめ2025」。北斎の精神を受け継ぎながら、新たな芸術体験を生み出す本イベントは、アートファンだけでなく、地域の魅力を再発見したい人々にとっても見逃せない機会となりそうだ。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000026.000036387.html