札幌市の手作り指輪専門店「工房Smith札幌」が、人気の「ペアリング制作コース」に新たな魅力を追加した。北海道の先住民族であるアイヌの伝統的な紋様彫りをオプションとして導入したのだ。

この新サービスは、アイヌ文化への敬意を込めて企画された。アイヌ工芸家の関根真紀氏が監修を務め、伝統紋様の意味や意匠に最大限の配慮がなされている。関根氏は「日々の暮らしにそっと寄り添う、アイヌ紋様のジュエリー」をコンセプトに、現代的なデザインの中にアイヌの精神性を織り込んだ。

選べる紋様は「モシリ」「エプイ」「アトゥイ」の3種類。それぞれ「大地」「樹々の花や実」「海」を意味し、アイヌの世界観や自然との共生を象徴している。これらの紋様を指輪に刻むことで、北海道の豊かな文化と歴史を身に着けることができる。

工房Smith札幌の代表は「想いを紡ぎ、記憶を紡ぐ。私たちは、日々そんな想いで指輪づくりに向き合っています」と語る。この新しいオプションは、単なるジュエリーの枠を超え、文化の継承と発信の役割も担っているのだ。

今後も同店は、北海道ならではの伝統や自然、アートをテーマにした体験企画を積極的に開発していく方針だ。地元の方々はもちろん、道外や海外からの訪問者にも、ここでしか味わえない特別な思い出を提供することを目指している。

北海道の魂が宿る指輪。大切な人との絆を深めるだけでなく、アイヌ文化への理解を広げる架け橋にもなりそうだ。工房Smith札幌の挑戦は、ジュエリー業界に新たな風を吹き込んでいる。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000111.000061840.html