公募/コンテスト/コンペ情報なら「Koubo」

秋田の宝物50万点!91歳コレクターの民具が語る歴史と文化

タグ
報道発表
デザイン:平石かなた(プレスリリースより)

秋田市で驚くべき民具コレクションが注目を集めている。NPO法人アーツセンターあきたが立ち上げた「民具とアートとアーカイブの研究所(民具ラボ)」が、91歳の収集家・油谷満夫さんが50年以上かけて集めた50万点以上の民具を整理し、その価値を再発見する取り組みを行っている。

この「民具ラボ」プロジェクトは、単なる保存活動にとどまらない。研究者、アーティスト、そして一般市民ボランティアが協力して、民具の分類整理、記録、そして新たな活用法を探る実験的な取り組みだ。例えば、古い活版印刷機を修理して使用したり、30年以上眠っていた衣類をリメイクしたり、昔ながらの調理器具でお菓子作りを行うなど、民具に新たな息吹を吹き込んでいる。

8月3日から25日にかけて、秋田市文化創造館を中心に大規模な分類整理イベントが開催される。3週間で1000点以上の民具を整理する計画だ。さらに、秋田駅ビルALSや旧明徳館ビルでも関連展示が行われ、市民が身近に民具の魅力に触れられる機会が提供される。

「民具ラボ」の立ち上げメンバーには、東京藝術大学の服部浩之准教授や秋田公立美術大学の藤浩志教授など、第一線で活躍する研究者やアーティストが名を連ねる。彼らの専門知識と創造性が、このプロジェクトをより深みのあるものにしている。

また、毎月開催される「油谷さんと話す会」では、コレクターの油谷さん自身から直接話を聞くことができる。8月8日には特別企画として、油谷さんの61歳から91歳までの30年間の人生年表を完成させるという興味深い試みも予定されている。

この「民具ラボ」の取り組みは、失われつつある日本の生活文化を守り、次世代に伝えていく重要な役割を果たしている。同時に、古いものと新しい視点を融合させることで、民具の新たな可能性を探る先進的なプロジェクトとして注目を集めている。秋田の地から発信されるこの文化的な取り組みが、今後どのように発展していくのか、楽しみである。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000022.000035812.html