音楽界の革新者Cornelius（小山田圭吾）と、知的障害のある13名の作家たちが手を組んだ画期的なプロジェクト「Glow Within」が始動した。このユニークな取り組みは、障害のある人々の日常的な行動や発語から生まれる音に着目し、それらを楽曲として昇華させるという斬新な試みだ。

プロジェクトの中心となる楽曲「Glow Within」は、7月23日より配信開始。さらに、7月24日からはHERALBONY LABORATORY GINZA ギャラリーにて、同名の展覧会「Glow Within -Corneliusと13人の作家の声-」が開催される。この展覧会では、楽曲の世界観を体感できる空間演出や、参加作家たちの創作過程を間近で感じられる展示が用意されている。

本プロジェクトは、障害のある人々の「ルーティン（常同行動）」に伴う音に着目した音楽レーベル「ROUTINE RECORDS」の第2弾として実現。Corneliusは1年半にわたり、岩手県の福祉施設「るんびにい美術館」を訪れ、作家たちの創作現場に直接触れながら制作を進めてきた。

ヘラルボニーの共同代表・松田崇弥氏は「知的障害のある人の、自閉症のある人の、不思議な行動特性は、コーネリアスにより、音楽へ昇華されました」とコメント。一方、Cornelius自身も「ふだんあまり交わることのない人たちとのあいだにある距離が、少し変わるような感覚もありました」と、このプロジェクトを通じて得た新たな気づきを語っている。

「Glow Within」プロジェクトは、単なる音楽制作の枠を超え、社会における障害者への理解や、アートの可能性を広げる試みとして注目を集めている。展覧会は東京での開催後、8月30日から9月26日まで岩手県のHERALBONY ISAI PARKでも開催予定。音楽とアートが融合した、この新しい表現の世界に、多くの人々が触れることが期待される。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000440.000039365.html