気候危機とアートの対話を紡ぐ!年刊誌『ARON'S JOURNEY』創刊、ポッドキャストも配信開始
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アートと環境問題の接点を探る新たな取り組みが始まった。NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ(AIT)が、気候危機とアートのアクションを考えるプロジェクト「アート・クライメイト・コレクティヴ・ジャパン(ACCJ)」の活動をまとめた年刊誌『ARON'S JOURNEY』を創刊。同時に、ポッドキャストの配信も開始し、多角的な情報発信を展開している。
『ARON'S JOURNEY』は、ACCJの2024年の活動を網羅的にまとめた年刊誌だ。誌名の由来は、2019年にスウェーデンから来日したアーティスト、アーロン・ランダールの長距離移動にちなんでいる。環境に配慮し、飛行機を使わずにヨーロッパからシベリア大陸を横断して東京に到着したアーロンの旅は、アートと気候危機の関係を問い直すきっかけとなった。
本誌には、アーロンの旅の記録写真やイラストのほか、AITのGreen Teamによる座談会、環境関連の書籍・映画・音楽の紹介なども掲載。個々の視点から「気候危機とアートのアクション」を捉え直し、小さな行動の積み重ねが大きな変化を生むという希望に光を当てている。
さらに、ACCJは新たな情報発信の試みとして、Podcastシリーズの配信もスタート。気候科学者の江守正多氏とAITのロジャー・マクドナルドによる対談など、環境や芸術の専門家をゲストに迎え、気候危機とアートの接点について深く掘り下げていく。
また、美術館関係者向けの「ビゾ・グリーン・プロトコル」日本語訳版も公開。世界の主要美術館館長で構成される「BIZOT(ビゾ)・グループ」による、美術館セクターの環境問題への対応基準を提案する重要文書だ。
AITは2021年からGallery Climate Coalition(GCC)に加盟し、3年連続で「アクティヴ・メンバー」に認定されるなど、アートセクターにおける環境配慮の実践を積極的に推進している。今回の取り組みは、その延長線上にあり、アートを通じて気候危機という大きな課題に向き合う新たな対話の場を創出している。
気候変動が深刻化する中、アートがどのように社会に貢献できるのか。『ARON'S JOURNEY』やポッドキャストを通じて、その可能性を探る対話が広がることが期待される。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000018.000041420.html