音楽ファンに朗報だ。大滝詠一の楽曲をビジュアルで表現した伝説のイラスト集『NIAGARA SONG BOOK』が、2025年9月19日に装いも新たに復活する。リットーミュージックから発売されるこの2冊組の書籍は、1980年代に刊行された原版を現代的にリニューアルしたものだ。

第1弾の『NIAGARA SONG BOOK（2025 Edition）』は、グラフィックデザイナーから転身し、『A LONG VACATION』のジャケットで知られる永井博が手掛けている。第2弾の『NIAGARA SONG BOOK 2（2025 Edition）』は、松岡直也のアルバムジャケットなどで活躍した河田久雄の作品集だ。どちらも大滝詠一の楽曲の歌詞と楽譜を掲載しつつ、旧版とは一部異なるイラストを収録。まさに視覚と聴覚で楽しむ「リミックス・バージョン」と言えるだろう。

これらの書籍は、近年世界的に注目を集めるシティポップの象徴的なビジュアルを堪能できる貴重な作品集でもある。巻末には各イラストレーターのインタビューも収録されており、アーティストの創作の秘密に迫ることができる。

さらに、『NIAGARA SONG BOOK 2』の発売を記念して、河田久雄の原画展がタワーレコード渋谷店で開催される。『EACH TIME』のジャケット・イラストをはじめ、ナイアガラ・レコードに提供した作品や書籍掲載の貴重な原画が展示される予定だ。ファンにとっては見逃せないイベントとなりそうだ。

大滝詠一が設立したナイアガラ・レコードの50周年を記念して、様々な企画も展開中だ。Tシャツ販売サイト「T-OD」では、ナイアガラ・レコードの名盤ジャケットをフィーチャーしたTシャツコレクションを販売。また、東京・神保町のNew Galleryでは「Eiichi Ohtaki's NIAGARA 50th Odyssey」と題した企画展が好評開催中で、8月17日まで会期が延長された。

音楽とアートが融合した『NIAGARA SONG BOOK』シリーズは、大滝詠一の音楽世界を視覚的に体験できる稀有な作品だ。シティポップファンはもちろん、イラストや音楽に興味がある人にとっても、見逃せない一冊となりそうだ。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000006761.000005875.html