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箱根の彫刻の森美術館で「鎧を着て見る夢」展開催中!野口哲哉の新作含む76点を展示

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報道発表
《floating man》2025年 撮影:長橋睦(プレスリリースより)

神奈川県箱根町の彫刻の森美術館で、現代美術作家・野口哲哉の個展「鎧を着て見る夢 –ARMOURED DREAMER–」が開催中だ。2025年7月19日から2026年1月12日までの長期開催となる本展では、野口の新作を含む初期からの代表作など、立体や平面作品合わせて76点が展示されている。

野口哲哉は「鎧と人間」をテーマに、文明社会や人間の本質に迫る作品を制作してきたアーティストだ。一見古びて見える作品も、実は樹脂やアクリルといった現代的な素材で作られており、「リアリティー」「多様性」といった作家のコンセプトが凝縮されている。

展示は彫刻の森美術館の本館ギャラリーで行われ、1969年の開館当初の姿をとどめる空間に、野口の幅広い思考と精緻な作品が融合する。自然とアートが調和する野外美術館の特性を生かし、誰もが共感できる知的な空間を生み出している。

展示室は3つに分かれており、それぞれ特徴的な構成となっている。展示室1では浮遊感のある作品群と美術館の野外展示風景を関係付けるような配置、展示室2では森と連動するような段違いの展示台に様々なポーズの立体作品を配置、展示室3では圧倒的な物量の作品群で静謐な美術空間を作り上げている。

また、10月中旬を目処に、デジタル技術を用いた新作も展示予定だ。「落下」「人影」「深潜」など、見る人の感情を揺さぶる情景を先端デジタル技術チームと野口との共同作業で作り出す。絵画や彫刻を制作してきた野口にとって、この試みは初めての挑戦となる。

野口は本展について「僕が過去に作った様々な作品を展示しています。作品をご覧になってくれた皆さんが何かを感じ、叶う事なら、ユーモアよりも大切な事が伝われば、僕はとても幸せです」とコメントしている。

彫刻の森美術館は、四季折々の雄大な自然が楽しめる箱根に位置し、1969年に開館した国内初の野外美術館だ。緑豊かな屋外展示場には近・現代を代表する彫刻家の名作約120点が常設展示されており、ピカソ館をはじめとする室内展示場や子どもたちが体験できる作品、天然温泉の足湯もある。

「鎧を着て見る夢 –ARMOURED DREAMER–」展は、そんな自然豊かな環境の中で、現代美術と歴史、そして人間の本質を探る貴重な機会となりそうだ。芸術の秋、箱根の自然と共に野口哲哉の世界観に浸ってみてはいかがだろうか。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000126100.html