公募/コンテスト/コンペ情報なら「Koubo」

立命館大学×大阪デザインセンター、デザイン経営の新時代へ!2026年新学部設置で産学連携が加速

タグ
報道発表
プレスリリースより

関西の教育界と産業界に新たな風が吹き込む。立命館大学と一般財団法人大阪デザインセンターが、デザインを軸とした産学連携の協定を締結した。この協定は、2026年4月に立命館大学が新設予定のデザイン・アート学部/研究科と、長年デザイン振興の実践拠点として活動してきた大阪デザインセンターの知見を融合させる画期的な取り組みだ。

協定の柱となるのは、「デザイン経営・デザインマネジメントの知と実践をつなぐ共創拠点の形成」「関西地域の中小企業と連携し、デザインを基軸とした新たな事業価値・社会価値の共創」「インターンシップとリスキリングをつなぐ学びの循環モデルの構築」の3点。これらを通じて、研究者・実務家・学生が集う共創の場を作り出し、理論と実践の融合を目指す。

背景には、社会課題の複雑化や産業構造の転換がある。経済産業省と特許庁による2018年の「デザイン経営宣言」でも、デザインを中核に据えた価値創造の必要性が提唱されており、まさに時代の要請に応える取り組みと言えるだろう。

立命館大学の仲谷善雄学長は「多様な『知』が集い、デザインを軸とした学びの循環を生み出し、新たな事業価値・社会価値を共創する場を構築してまいります」と意気込みを語る。一方、大阪デザインセンターの石原俊彦理事長は「中小企業の新しい事業価値や地域創生につながる社会価値が創出され、関西地域の未来社会が大いに豊かなものになることを期待しています」と、この連携への期待を表明した。

立命館大学は2026年4月、17番目の学部として「デザイン・アート学部」を、22番目の研究科として「デザイン・アート学研究科」を新設する。人工知能や仮想・複合現実などのデジタル技術の発展を背景に、人間本来の思考と創造性のあり方が問い直される中、美的感性に裏打ちされた問題解決力や創造的思考力を持つ人材の育成を目指す。

一方、大阪デザインセンターは1960年設立の日本最初の公設デザインセンターとして、長年にわたり関西の産業デザインの中心拠点としての役割を果たしてきた。「デザインの力を経営の力に」という活動指針のもと、企業とデザイナーの橋渡し役として、経済発展に貢献している。

この産学連携により、関西地域におけるデザイン経営の新時代が幕を開ける。理論と実践の融合、世代を超えた知の交流、そして中小企業の持続的な成長支援など、多岐にわたる効果が期待される。デザインを軸とした新たな価値創造の波が、関西から全国へと広がっていくことだろう。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000162552.html