2050年のお化け屋敷が怖くない!? SF作家が描く「心のバリアフリー」の未来
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夏の暑さが続く中、ちょっと変わったお化け屋敷の物語が話題を呼んでいる。内閣府のムーンショット型研究開発事業「Internet of Brains(IoB)」が展開するサイエンスコミュニケーションプロジェクト『Neu World』の一環として、SF作家・柴田勝家氏による新作「今日で最後のお化け屋敷」が公開された。
2050年を舞台に、閉館を迎える時代遅れのお化け屋敷「絶望館」を訪れる少女・ココロの物語。恐怖生成AIを駆使して怖がらせようとする支配人とピエロの奮闘が、思わぬハプニングで「まったく怖くない」展開に変わっていく様子が、ユーモアたっぷりに描かれている。
この作品は、ソニーコンピュータサイエンス研究所の小泉愛氏の研究テーマ「心のバリアフリー」に着想を得たもの。技術が進歩した未来社会で、人々の心がどのように変容していくのかを、誰もが親しみやすい「お化け屋敷」というモチーフを通じて探っている。
『Neu World』プロデューサーの宮田龍氏は、「この物語が、読者の皆様一人ひとりにとって、自身の心と向き合うきっかけになれば」と語る。SF小説を通じて最先端の研究と社会をつなぎ、未来社会の在り方について対話を促す試みだ。
「今日で最後のお化け屋敷」は『Neu World』の公式サイトで無料公開中。夏休みの読書感想文にもおすすめだという。SNSでハッシュタグ #NeuWorld をつけて感想を投稿すれば、今後の研究や社会実装にも反映される可能性がある。
テクノロジーの進化と人間の心の関係性を、エンターテイメントを通じて考える。そんな新しい形の科学コミュニケーションに、多くの人が興味を持ち始めているようだ。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000118100.html