国民的キャラクター「アンパンマン」の生みの親として知られるやなせたかし氏の軌跡を辿る展覧会が、2025年8月20日から9月2日まで日本橋三越本店で開催される。「やなせたかしと三越～3頭のライオンとの出会い～」と題された本展では、やなせ氏の人生と仕事に大きな影響を与えた3頭のライオンにまつわるエピソードを中心に、貴重な資料が展示される。

展覧会の目玉は、高さ2mを超える巨大な絵本型展示だ。来場者はクイズ形式で楽しみながら、やなせ氏の功績を学ぶことができる。三越宣伝部時代に手がけたポスターや包装紙デザイン、社内報など、初公開となる貴重な資料も展示される。特に注目すべきは、現在も使用されている三越の包装紙に記された「mitsukoshi」の文字。これはやなせ氏自身が描いたものだという。

また、やなせ氏の代表作である絵本『やさしいライオン』や『あんぱんまん』の初出時のパネル展示、実際に手に取って読める読書コーナーも用意される。さらに、やなせ氏の故郷・高知県ゆかりのキャラクターも一堂に紹介され、多彩な展示内容となっている。

同時開催として、連続テレビ小説「あんぱん」展も行われる。ドラマで使用された衣装や小道具、番組紹介パネルなどが展示され、物語の世界観を体感できる。さらに、8月20日には脚本家の中園ミホ氏によるトークショーも予定されている。

子どもから大人まで楽しめる本展は、アンパンマンファンはもちろん、やなせ氏の創作の原点や三越との深い関わりに興味がある方にもおすすめだ。日本が誇る偉大なクリエイターの軌跡を、ぜひこの機会に体感してみてはいかがだろうか。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002952.000008372.html