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650年の伝統を守れ!宮城県加美町、ふるさと納税で「火伏せの虎舞」の山車修繕に挑む

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報道発表
プレスリリースより

宮城県加美町が、ふるさと納税を活用した新たな取り組みを開始した。650年以上の歴史を持つ伝統行事「火伏せの虎舞」で使用される山車の修繕費用を、ガバメントクラウドファンディング®(GCF®)を通じて募ることになったのだ。

加美町中新田地区で毎年4月29日に開催される「初午まつり」。その目玉である「火伏せの虎舞」は宮城県の重要無形民俗文化財に指定されており、3台の山車が町内を練り歩く様子は、4万人を超える見物客を魅了する一大イベントとなっている。

しかし、長年の使用による山車の老朽化が深刻な問題となっていた。特に土台部分や舵取りの箇所の劣化が著しく、このままでは祭りの開催自体が危ぶまれる状況だという。加美町はこれまでも修繕費用の確保に努めてきたが、目標額には遠く及ばなかった。

そこで今回、国内最大級のふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」を運営する株式会社トラストバンクと連携し、GCF®を活用したプロジェクトを立ち上げた。目標金額は200万円。2025年8月8日から10月31日までの85日間で寄付を募る。

加美町の石山敬貴町長は「古くは戦前から受け継がれている山車を、しっかりと修繕し、次の世代へ受け継いでいきたい」と意気込みを語る。この取り組みは、単なる資金調達にとどまらず、地域の伝統文化への関心を高め、関係人口の増加にもつながると期待されている。

ふるさと納税を通じたクラウドファンディングは、地域課題の可視化と解決策の提示、そして共感を得ることで寄付を集める新しい形だ。加美町の挑戦が、650年の伝統を未来へつなぐ架け橋となるか、注目が集まっている。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001470.000026811.html