松岡正剛の知的遺産を次世代へ!「Re-Edit Project」始動、未公開講義録や書籍出版も
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編集工学の創始者・松岡正剛の一周忌を迎える2025年8月12日、編集工学研究所は「松岡正剛 Re-Edit Project」を始動する。このプロジェクトは、松岡が遺した膨大な知的資産を再編集し、次世代へ継承することを目的としている。
プロジェクトの目玉は、未公開の講義録集成の出版だ。松岡が編集工学研究所のプロジェクトで行った講義を書籍化し、2026年夏頃から刊行を開始する予定だ。これまで限られた参加者のみが体験できた「松岡正剛の語り」を、より広く一般に届けることを目指している。
また、『情報の歴史21 増補版』の編集・出版・ゲーム化も進行中だ。1990年に初版が刊行されたこの独自の年表は、人類の誕生から現代までの情報編集の歴史を俯瞰するユニークな内容で知られる。現在は2023年までの年表を追加し、紙書籍とPDF版で刊行。さらに、教育やビジネスの現場で活用できるカードゲームの開発も進めている。
さらに、1990年代に始まった「OPERA PROJECT」の再始動も注目だ。世界中の物語論を収集・分析し、ビジネスや行政、教育への活用を目指したこのプロジェクトは、最新の物語研究を取り入れながら、2026年度に書籍として発表される予定だ。
松岡正剛事務所も、追悼イベントの開催や未発表作品の書籍化を進めている。6月から1月にかけて月1回、松岡と親交のあったミュージシャンを迎えての音楽イベント「玄月音夜會」を開催。また、『世界のほうがおもしろすぎた』『百書繚乱』『Birds』など、複数の書籍の刊行も予定されている。
このプロジェクトは、AIの台頭や国際情勢の混迷、環境危機といった未曾有の変化に直面する現代において、松岡正剛の思想と方法論が改めて注目されていることを背景に始動した。編集工学の視点から世界を捉え直す松岡の知的遺産は、これからの時代に向けた貴重な資源となるだろう。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000026.000028649.html