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刺繍×折り紙の革新!「エビ」モチーフのジュエリーで世界的デザイン賞を受賞

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報道発表
プレスリリースより

ジュエリーデザインの世界に新たな風を吹き込む快挙が誕生した。アーティスト兼デザイナーの渡辺奈菜氏が手がける「Shrimps」ピアス・イヤリングが、世界最大級のデザイン賞「A' Design Award & Competition 2025」のジュエリーデザイン部門でブロンズ賞を受賞したのだ。

「Shrimps」は、エビをモチーフにした立体刺繍イヤリング。軽やかで詩的、そして驚きに満ちた構造が世界の審査員から高い評価を得た。柔らかなオーガンジー生地に精密な刺繍を施し、熱加工と折り紙のような折り畳み技術で立体化された本作品は、まさに彫刻的なジュエリーと呼ぶにふさわしい。

制作には約3ヶ月を要し、手描きのスケッチからデジタル刺繍データの作成、染色、熱カット、接着、手縫いなど、多様な工程を経て完成に至った。グラデーション染めされたレーヨン糸によって、海中の生命の動きや透明感が見事に表現されている点も特筆すべきだろう。

渡辺氏が手がけるブランド「NANA WATANABE」は、"架空の楽園"をテーマに、自然の色彩や造形からインスピレーションを得て生まれるテキスタイルジュエリーを展開している。高価な金属や宝石に頼るのではなく、リサイクル素材を取り入れたエシカルな手法で、美しさと軽やかさを兼ね備えたジュエリーを生み出す姿勢が、今回の受賞にもつながったと言えるだろう。

元ISSEY MIYAKEデザインチーム出身の渡辺氏は、刺繍という「平面」を素材に、構築的で軽やかな「彫刻のようなジュエリー」を生み出すことで知られる。環境に配慮した素材選びや、日本の美意識に基づく色使いと繊細さにも注力しており、アートとファッション、サステナビリティを横断する存在として注目を集めている。

今回の受賞を機に、渡辺氏の革新的なジュエリーデザインがさらに世界的な評価を得ることは間違いないだろう。日本発のクリエイティビティが世界を魅了する瞬間を、私たちは目撃しているのかもしれない。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000151216.html