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京都の芸術シーンに新風!ホテルで楽しむ「消費される日用品」の個展

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報道発表
左:ザ・サウザンド京都 アートギャラリー  右:THE DAY OF DAYS(うちの石鹸) 2022 イチョウほか(プレスリリースより)

京都駅前のラグジュアリーホテル「THE THOUSAND KYOTO(ザ・サウザンド京都)」が、アートの新たな発信地として注目を集めている。8月29日から9月21日まで、ホテル1階のアートギャラリーにて、新進気鋭の作家・佐原真央子氏の個展「Passage of a Poet」が開催される。

佐原氏は、日常生活で使われる物品を丁寧に観察し、木を用いて精巧に模刻する独特の手法で知られる。今回の展示では、「THE DAY OF DAYS」シリーズの新作が公開される。このシリーズは、日々の生活の中で消費され、形を変えていく日用品に焦点を当てたものだ。

展示作品を通じて、佐原氏は「わたしにとってここに在るものが、どこか誰かのもとにも在りえる」というコンセプトを探求する。大量生産された規格品が、個人の生活の中で少しずつ変化し、唯一無二の形になっていく過程を通して、社会や生活という大きな概念を、個々の生の集合として捉え直そうとする試みだ。

THE THOUSAND KYOTOは、「サステナブル・コンフォート・ホテル」として、アートを通じて京都の文化・芸術活動を支援している。本展は京都市立芸術大学との共催で行われ、入場は無料。ホテルの宿泊客だけでなく、地元の人々や観光客にも開かれた文化発信の場となっている。

佐原氏は京都市立芸術大学で学び、現在は同大学院の博士課程に在籍中。これまでに数々の展覧会に参加し、奨励賞も受賞している。彼女の作品は、日常の中に潜む美しさと、個々の生の尊さを静かに語りかける。

アートと宿泊施設の融合、そして若手アーティストの支援。THE THOUSAND KYOTOの取り組みは、京都の芸術シーンに新たな息吹を吹き込んでいる。この秋、京都駅前で繰り広げられる芸術の世界に、足を運んでみてはいかがだろうか。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000564.000083761.html