葛飾北斎の傑作「女浪」、最新技術で蘇る!フランス展覧会で日本の伝統美が世界を魅了
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フランスのナント市で開催予定の「北斎(1760-1849)小布施北斎館の名作」展で、葛飾北斎の晩年の傑作「女浪」が最新技術によって蘇る。この展覧会は、毎年100万人以上が訪れる文化芸術の街ナントの夏の目玉イベント「ボヤージュ・ア・ナント」の一環として開催される予定で、20万人以上の来場者が見込まれている。
展示の目玉となる「女浪」は、北斎が86歳の時に手掛けた上町祭屋台天井絵だ。今回、この貴重な作品の複製にローランド ディー.ジー.株式会社のUVプリンターが活用された。同社のTrueVIS LG-640を使用し、作品の縁絵部分を高精度に再現することに成功した。
複製制作には、最先端のデジタル技術が駆使された。株式会社NTT ArtTechnologyと株式会社アルステクネの連携により、約36億画素という驚異的な解像度でデジタル化が実現。金箔の質感や経年劣化、絵の具の剥落まで忠実に再現されている。
アルステクネの久保田巌社長は、「完成したレプリカを見た時は思わず感嘆の声をあげてしまいました」と語り、その出来栄えの素晴らしさを強調した。また、NTT ArtTechnologyの国枝学社長も、「晩年の葛飾北斎の創造性の高さとその背景にある小布施町の魅力について、広く海外の方々に発信できることをたいへん嬉しく思います」とコメントしている。
この展覧会では、「女浪」の複製だけでなく、「水と波」をテーマにした北斎の作品160点以上が展示される予定だ。日本の伝統美と最新技術の融合が、フランスの地で多くの人々を魅了することが期待されている。
ローランド ディー.ジー.株式会社は今後も、デジタル技術を活用した新しいアートの表現方法を追求し、世界中の人々に創造の素晴らしさや感動を提供していく方針だ。この取り組みは、文化財の保存と普及の新たな可能性を示すものとして、大きな注目を集めている。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000104.000095799.html