146年ぶりの復活!琴平町で「関係人口型アートフェス」開催へ - 観光地から滞在地へ進化する町の挑戦
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香川県琴平町で、146年ぶりとなる「琴平山博覧会」が2025年9月1日から12月25日まで開催されることが発表された。この博覧会は、単なる観光イベントではなく、「関係人口型アートフェス」として注目を集めている。
琴平町といえば、金刀比羅宮(こんぴらさん)で有名な観光地。しかし近年は人口流出や高齢化に直面し、観光依存からの脱却を模索していた。そんな中で生まれたのが、「観光地から滞在地へ。一生に一度ではなく、何度も訪れたくなる町」というビジョンだ。
今回の博覧会では、金刀比羅宮をはじめ町内各所でアート展示や演劇・音楽ライブが展開される。注目すべきは、来訪者が単なる観客ではなく、クラウドファンディングや運営ボランティアとして参画できる点だ。さらに、NFTを活用したデジタルチケットにより、来町後もオンラインで町とつながり続けられる仕組みも導入される。
琴平にゆかりのあるアーティストが集結
博覧会には、琴平町にゆかりのあるアーティストたちが参加する。世界的書家の紫舟は、江戸期の春画を現代的に再解釈した作品を金刀比羅宮で展示。台湾の書道詩人・何景窗と写真家・林育良は、町全体をキャンバスにしたインスタレーションを展開する。また、金刀比羅宮の公式カメラマンを務めた宮脇慎太郎も、1年かけて撮影した琴平の魅力を伝える写真展を開催する。
持続可能な地域づくりへの挑戦
博覧会と並行して、琴平町では持続可能な地域づくりに向けた様々なプロジェクトが進行中だ。EVを活用したAIオンデマンド交通「琴平mobi」、デジタル共助コミュニティ「琴平デジタル町民」、アーティスト滞在型アトリエ「HAKOBUNE」など、先進的な取り組みが目白押しだ。
琴平山博覧会実行委員会は「この取り組みが、人口流出や担い手不足など、全国の地域が直面している共通課題に対するひとつの解決モデルとなることを願っています」とコメント。琴平町の挑戦が、日本の地方創生のヒントになるかもしれない。
146年の時を経て復活する琴平山博覧会。アートの力で、観光地から「何度も訪れたくなる町」へと進化を遂げる琴平町の姿に、今後も注目が集まりそうだ。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000168432.html