市原市の文学賞、過去最多3000点の応募!更級日記千年紀が熱い
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千葉県市原市が主催する「第5回更級日記千年紀文学賞」の受賞作品が決定した。今回は過去最多となる3,000点もの応募があり、文学への関心の高さが窺える。この文学賞は、「更級日記」の作者・菅原孝標女が上総国府(現在の市原市)を出発してから千年を記念して2020年に創設されたものだ。
一般の部では、小説とエッセイ(紀行文を含む)の2部門で作品を募集。小説の大賞には青山祐一郎氏の「シアーライン」が、エッセイの大賞には田村奈実氏の「冷凍庫のワカサギ」が選ばれた。椎名誠選考委員長は、「質のいい文学賞に育ってきている」と評価し、特に「冷凍庫のワカサギ」については「人間の喜びと悲しみをストレートに取り込んだすぐれた作品」と絶賛している。
小中学生の部では、「山」をテーマとした短歌を募集。小学生の部では田中玲奈さんの「山道で見つけた花にこっそりと名前をつけた秋の遠足」が、中学生の部では横道玄さんの「里山よりすべり降りてきた夏風がアロハシャツ着た祖父の背ぬける」が大賞に輝いた。市原歌人会は、「短歌への関心の深さに高齢化が危惧される現在の短歌界に明るい未来のある事を確信致しました」とコメントしている。
授賞式は令和7年11月15日に市原市市民会館小ホールで開催される予定だ。椎名誠選考委員長や市長、教育長も出席する。受賞作品は更級日記千年紀特設サイトで公開されているので、文学ファンは是非チェックしてみよう。
この文学賞は、市原市の文化振興や地域の魅力発信に大きく貢献している。今後も多くの才能ある作家や歌人の登竜門として、ますます注目を集めることだろう。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000134.000127749.html