女子小学生のメディア利用実態:ChatGPT活用とテレビ視聴の現状
- タグ
- 報道発表


小学館が運営する「JS研究所」が、女子小学生(JS)のメディア利用実態に関する最新調査結果を発表した。この調査は、少女まんが誌『ちゃお』の読者を対象に実施されたもので、現代の子どもたちを取り巻くメディア環境の変化を如実に反映している。
調査によると、10.5%のJSがChatGPTを使用した経験があると回答。その用途は宿題の相談から4コマまんがの創作まで多岐にわたり、AIを生活のパートナーとして活用している実態が明らかになった。さらに、22.6%が「使ったことはないが興味がある」と回答しており、約3人に1人がAIに関心を持っていることがわかった。
一方で、従来のメディアであるテレビの視聴時間も依然として高い水準を保っている。63.6%のJSが毎日1時間以上テレビを視聴しており、「ほとんど見ない」と回答したのはわずか2.8%に留まった。これは、テレビが家族との共有時間を作る重要な役割を果たしていることを示唆している。
動画プラットフォームの利用状況では、YouTubeが圧倒的な存在感を示している。82.8%のJSがYouTubeを利用しており、そのうち39.2%が毎日1時間以上視聴していることが判明。一方、TikTokやInstagramなどのSNSは比較的ライトな利用にとどまっている。
この調査結果から、現代のJSたちが新旧のメディアを巧みに使い分けている姿が浮かび上がる。テレビで家族と時間を共有しつつ、YouTubeで自分の興味を深掘りし、さらにAIを活用して創造性を発揮するなど、多様なメディアを柔軟に活用している。
小学館「JS研究所」の編集長は、「JSのみんなは『家族と一緒に楽しむ時間』と『自分だけの世界を楽しむ時間』を上手に使い分けている」とコメント。今後のコンテンツ制作にこうしたJSの変化を反映させていく意向を示している。
この調査は、急速に変化するメディア環境の中で、子どもたちが驚くべき適応力を見せていることを明らかにした。今後、教育現場や企業がこうした実態をどのように捉え、対応していくのか注目される。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000030.000104282.html